伝統的な型染めの一種で、糊付けし、重ね上げた生地の上から染料を裏と表の両面から注ぎ
込んで模様部分を染め上げます。
裏表が無く染め上るのが特徴で、他の染色方法では味わう事の出来ない独特の風合い、絶妙なタッチや
立体感を醸し出し、また重ねた生地への浸透率の違いや、染料のかける量によって一枚づつ風合いが
異なります。
注染は手作業中心で、気温や湿度、一瞬のタイミングに仕上がりが左右されやすく、にじみやムラ等が
出やすい技法です。
注染独特の味わいとしてお楽しみ下さい。
◎注染手拭いは成長するもの。
注染本染めの手拭いは、洋服に例えるならビンテージジーンズ。使い込む程の色落ちと風合い、馴染む
柔らかさが特徴です。大切に愛でてあげましょう。
◎注染手拭いは色落ちするものです。
つかいはじめて2~3回は他の洗濯物と分け、ぬるま湯でジャブジャブと手洗いしましょう。かるく絞って
シワを伸ばしながら陰干ししましょう。
◎けねまの手拭いの端は切りっぱなし。
雑菌がたまり難く、乾きやすいという利点があります。使う度に徐々にほつれてきますので余分な糸をカット
しましょう。フリンジ状になり止まります。